こんばんは、きなこです。
今日は、秋らしいおやつを買ってきました。
焼き芋です。
持ち帰ってきた袋を開ける前から、甘い匂いがしています。
一人で全部食べてもよかったのですが、ちょうどそらちゃんもいたので、半分こすることにしました。
焼き芋を一本。
二人で半分ずつ。
とても簡単な話です。
……分けるまでは、そう思っていました。
秋のおやつを、二人で半分こ
テーブルへ焼き芋を置くと、そらちゃんが袋の中を見ました。
一本だけ?
うん。大きかったから、二人で食べようと思って。
半分こ?
半分こ。
きなこが言うと、少し心配。
どういう意味?
大きい方を見てそう。
まだ分けてもないのに疑われてる。
焼き芋は、まだ温かいです。
そらちゃんが両端を持って、真ん中あたりから割りました。
中から湯気が出て、黄色いところが見えます。
きれいに二つに分かれました。
ただし、同じ大きさには見えません。
右側が少し大きくて、左側が少し小さいです。
……そらちゃん。
うん。
これは、半分こ?
二つには分かれたよ。
質問に答えてない。
きなこが好きな方を選んでいいよ。
急に難しい問題になりました。
大きい方を選べば、最初からそれを待っていたみたいです。
小さい方を選べば、たぶん食べている途中で大きい方を見ます。
どちらを選んでも、少し気になります。
大きい方を選ぶか、小さい方を選ぶか
私は二つの焼き芋を、交互に見ました。
まだ決まらない?
今、大きさ以外も比べてる。
何を?
形とか、皮の感じとか。
味はたぶん同じだよ。
食べてみないと分からない。
それなら、どっちでもいいんじゃない?
それとこれは別です。
そらちゃんは、大きい方から少しだけ折りました。
その一片を、小さい方の隣へ置きます。
これで同じくらいになったように見えました。
でも、よく見ると、今度は小さい方と追加された一片を合わせた方が少し多そうです。
今度は、こっちが大きいかも。
……そう?
たぶん。
じゃあ、少し戻す?
そうすると、また変わりそう。
半分にするだけだった焼き芋が、少しずつ小さな焼き芋に分かれていきます。

最初のままでよかったんじゃない?
私も今、少し思ってた。
大きい方をきなこが食べればよかったのに。
それを私から言うのは違うでしょ。
私が言ったら食べるの?
……言い方による。
きなこ、大きい方をどうぞ。
では、遠慮なく。
決まるの、早いね。
最初からそうしてほしかったわけではありません。
ちゃんと公平に分けようとは思っていました。
ただ、そらちゃんが大きい方をくれると言うなら、断る理由もありません。
焼き芋の最後のひと口問題
二人で食べ始めると、大きさのことはすぐに気にならなくなりました。
焼き芋は温かくて、甘いです。
さっきまで真剣に比べていたのが、少し不思議に思えてきます。
おいしいね。
うん。
大きい方と小さい方で、味は違う?
同じだと思う。
私もそう思う。
じゃあ、比べなくてもよかったね。
食べる前は気になったの。
お皿の上には、分け直したときにできた小さな一片が残っていました。
大きい方についていたのか、小さい方へ移したのか。
何度か動かしたので、もう分かりません。
これ、どっちの?
分からない。
半分にする?
これも?
最後まで公平に。
きなこが食べていいよ。
いいの?
さっきから一番気にしてたから。
私は、最後の一片をもらいました。
結局、きっちり同じ大きさにはできなかった気がします。
でも、二人で一本を食べ終えたので、半分こにはなったのかもしれません。
次に焼き芋を買うときは、最初から二本にします。
……同じ大きさのものが見つかれば、ですけど。




