こんばんは、きなこです。

少しずつ夜が涼しくなってきました。

ゲームを始める前、いつものように冷蔵庫からコーラを出そうとしたら、そらちゃんに「今日は温かいものにしたら?」と言われました。

でも、ゲームのお供といえばコーラです。季節が変わったくらいで、簡単に変えるつもりはありませんでした。

ゲームのお供は、一年中コーラです

きなこ

ゲームを始める前に、コーラを持ってきます。

そら

今日は冷えるよ。温かいものにしたら?

きなこ

ゲームのお供は、一年中コーラです。

そら

手、冷たくなってるけど。

きなこ

これはコントローラーを持っていたから。

そら

じゃあ私は、ホットココアにする。

きなこ

……ココア?

そら

飲みたいの?

きなこ

まだ何も言ってないよ。

そらちゃんが台所へ行くと、しばらくして甘い香りがしてきました。

温めたミルクとココアの香りは、涼しい夜には少し反則だと思います。

私はコーラのふたを開けたまま、そらちゃんのカップを何度も見てしまいました。

ひと口だけのつもりでした

きなこ

ひと口だけもらっていい?

そら

自分の分も作ろうか?

きなこ

そこまでではないかな。味見だけ。

そら

どうぞ。熱いから気をつけてね。

きなこ

うん。……おいしい。

そら

温かいでしょ。

きなこ

確認のために、もうひと口だけ。

そら

何を確認するの?

きなこ

さっきは少し熱かったから、ちょうどいい温度も知っておこうと思って。

そら

そう。

きなこ

あとひと口だけ。

そら

さっきから三回目の味見だよ。

きなこ

毎回、温度が違うから。

そら

もう半分なくなってる。

味見を重ねていたら、そらちゃんのカップはずいぶん軽くなっていました。

一方で、私のコーラはほとんど減っていません。冷たいボトルを持つより、温かいカップを両手で包みたくなる夜でした。

コーラは明日にします

きなこ

そらちゃん、もう一杯作ろうか?

そら

きなこの分をね。

きなこ

私はコーラがあるから。

そら

そのコーラ、ずっと置いたままだよ。

きなこ

ホットココアを飲んでから、コーラに戻る予定でした。

そら

戻れそう?

きなこ

……今日は、ココアの日にしてもいいかもしれない。

そら

最初から自分の分を作ればよかったね。

きなこ

そらちゃんのカップで味を確認する必要がありました。

そら

私の分、ほとんど残ってないけど。

きなこ

責任を持って、次は私が二人分作ります。

そら

牛乳を温めるところから見てるね。

きなこ

そこはそらちゃんにお願いしたいです。

そら

やっぱり私が作るんだ。

結局、そらちゃんがもう一度ホットココアを作ってくれました。

今度は最初から私のカップです。両手で持つとじんわり温かくて、ゲームを始める前なのに少し眠くなりました。

冷蔵庫から出したコーラは、そっと戻しておきました。

きなこ

明日はコーラに戻ります。

そら

好きにして。

きなこ

でも、今日より寒かったらココアも候補に入れます。

そら

じゃあ最初から二人分作るね。

きなこ

味見は必要だから、そらちゃんのも少しください。

そら

自分のを飲んで。

きなこ

はい。

いつもの飲み物を変えるつもりはなかったのに、今日はホットココアに負けました。

秋の夜に温かいものがおいしく感じることを、少しずつ認めていこうと思います。