こんにちは、きなこです。🌸

突然ですが、みなさん。

髪を乾かすのって、面倒じゃないですか?

……え? ちゃんと乾かしてる?

えらい。とってもえらいです。

私も見習いたい。

……気持ちだけは。😒

私の髪は、腰まである長い金髪のストレート。

さらさらの長い髪はお気に入りなんですけど、そのぶんお風呂上がりが大変なんですよ。

洗うのにも時間がかかるし、乾かすのにはもっと時間がかかる。

お風呂から出たら、できるだけ早くのんびりしたいじゃないですか。

ゲームだってしたいし、コーラだって飲みたい。

なのに、ドライヤーを持って延々と髪を乾かすなんて……。

……むぅ。髪だけ勝手に乾いてくれませんかね。

そんなことを考えていた、ある夜のお話です。

長い髪、もう乾いたことにしよう

その日も、お風呂上がりの私はドライヤーと格闘していました。

ぶおおおおお……。

右側を乾かして。

左側を乾かして。

後ろも頑張って……。

……まだ終わらない。

鏡に映る自分を見ながら、私はふと思いました。

きなこ

……これ、もう乾いてるんじゃない?

表面を触ってみる。

うん。さらさら。

毛先を触ってみる。

……まあ、ちょっとひんやりするけど。

これはもう、乾いた判定でいいでしょう!

私はドライヤーを止めて、満足げに頷きました。

完璧です。

今日の私、お疲れさまでした。

……と、そのとき。

そら

……きなこ。

背後から聞こえた、よく知っている声。

振り返ると、そこにはそらちゃんがいました。

いつから見てたの……?

そらちゃんのヘアチェック

そら

……もう終わり?

きなこ

うん! 終わり終わり!

そら

……本当に?

きなこ

もちろんですとも!

そらちゃんは何も言わず、私の後ろに回りました。

そして、私の髪をそっと持ち上げます。

……。

…………。

そら

……まだ濡れてる。

ばれた。

いや、早くない?

そんな一瞬で分かるものなの?

そら

……毛先も、内側も。

きなこ

えー。でも表面は乾いてるよ?

そら

……内側が乾いてない。

きなこ

そこは自然乾燥ということで……。

そら

……だめ。

即答でした。

そらちゃん、こういうときだけ判断がものすごく速いんですよ。

普段はあんなに静かなのに。

そら

……ちゃんと乾かさないと、髪が傷むよ。

きなこ

うぅ……。

そら

……きなこ、この髪好きでしょ。

きなこ

……好きだけどぉ。

そら

……じゃあ、大事にして。

……むぅ。

正論って、どうしてこんなに反論しにくいんでしょうね。😒

結局、そらちゃんにお願いしました

しばらくドライヤーを見つめていた私ですが、とうとう観念しました。

きなこ

……そらちゃーん。

そら

……なに?

きなこ

……乾かして?

そら

…………。

そらちゃんが、じっとこちらを見ます。

私も負けずに見つめ返します。

じーーーっ。

……。

そら

……自分でやって。

きなこ

ええーっ!

当然の反応でした。

でも、そこで諦めないのが私です。

きなこ

そらちゃんがやったほうが、絶対きれいになると思うんだよねぇ。

そら

……さっきまで、もう乾いたって言ってたのに。

きなこ

それとこれとは別のお話です。

そら

……都合がいい。

ぐうの音も出ない。

……と思ったら。

そら

……座って。

きなこ

……え?

そら

……乾かすから。

……!

そらちゃん、優しい!

きなこ

ありがとぉ、そらちゃん!

そら

……次は自分でやってね。

きなこ

はーい!

……次もお願いしたら怒られるかな。

いや、さすがにやめておこう。たぶん。

さらさらの髪と、ちょっとした幸せ

そらちゃんは、私の髪を少しずつ分けながら、丁寧に乾かしてくれました。

熱くなりすぎないようにドライヤーを動かして、指で髪をほぐして。

最後はブラシで、ゆっくりと。

さら、さら……。

……あ。

これ、気持ちいい。

鏡の前で長い金髪を乾かしてもらうきなこ。少し眠そうな赤いジト目のきなこと、髪を分けながら丁寧にドライヤーを動かすそらちゃん。
鏡の前で長い金髪を乾かしてもらうきなこ。少し眠そうな赤いジト目のきなこと、髪を分けながら丁寧にドライヤーを動かすそらちゃん。
そら

……きなこ。

きなこ

ん〜?

そら

……眠い?

きなこ

……ちょっとだけぇ。

そら

……寝ないで。

きなこ

……はぁい。

危ない危ない。

あまりに心地よくて、そのまま寝てしまうところでした。

しばらくして、そらちゃんがドライヤーを止めます。

そら

……終わったよ。

鏡を見ると、私の髪はいつも以上にさらさら。

毛先まできれいに整っていました。

きなこ

……おおっ!

思わず髪をひと房持ち上げます。

きなこ

そらちゃん、すごい!

そら

……ちゃんと乾かせば、こうなるよ。

きなこ

……それはそうなんだけどさぁ。

ちょっとだけ、そらちゃんが呆れた顔をしました。

でもね。

最後に私の髪をもう一度だけ整えてくれた手が、なんだか優しくて。

その感じが、ちょっと嬉しかったんです。

きなこ

……そらちゃん。

そら

……なに?

きなこ

ありがとね。

そら

……うん。

……えへへ。

明日からはちゃんと乾かします

というわけで。

髪を乾かすのが面倒になった結果、そらちゃんにしっかり注意された夜でした。

長い髪は大変だけど、やっぱり私はこの髪が好き。

だから、ちゃんと大事にしないといけませんね。

明日からは、毛先までしっかり乾かそうと思います!

……。

…………。

……でも。

疲れてる日は、そらちゃんにお願いしてもいいかなぁ。

そら

……きなこ。

きなこ

ひゃっ!?

そら

……聞こえてるよ。

……解せぬ。😒

それでは、またね。🌸

きなこでした!