昨日の日記では、朝起きられないきなこを、そらがカーテンを開けて起こしていました。そらがきなこの家にいることを、少し不思議に思った人もいるかもしれません。でも二人にとっては、朝にそらがきなこの家へ来るのも、一緒にごはんを食べるのも、ずっと前から続いているいつもの日常です。今回は、そんなきなことそらの関係について紹介します。

きなこ

昨日の日記を見た人から、そらちゃんが普通に私の部屋にいるの不思議じゃない?って思われてそう。

そら

確かに、説明してなかったね。

きなこ

そらちゃんは、朝になると勝手に入ってきます。

そら

人聞きが悪い。

きなこ

そしてカーテンを開けて、布団をはがします。

そら

起こしてって頼まれてるからでしょ。

きなこ

そこまでしないと私が起きないみたいな言い方……。

そら

起きないよね?

きなこ

……たまには起きるよ。

そら

たまにね。

きなこ

でも、そらちゃんがうちに来るのは昔からだもんね。

そら

家が隣だからね。

きなことそらの家は、昔から隣同士。二人が初めて出会ったのは、まだ幼い頃のことでした。家の前で遊んでいたきなこが、隣の家に住んでいるそらを見つけて声をかけたことが、二人の始まりです。

きなこ

最初に声をかけたのは私だったよね。

そら

うん。きなこが急に『一緒に遊ぼう』って来た。

きなこ

そらちゃん、一人でいたから。

そら

私は別に、一人でも平気だったけど。

きなこ

でも結局、一緒に遊んでくれたじゃん。

そら

きなこが断っても帰りそうになかったから。

きなこ

そんなにしつこかった?

そら

かなり。

きなこ

覚えてないなあ。

そら

都合の悪いことは覚えてないんだね。

きなこ

それで、何して遊んだんだっけ?

そら

きなこの家でゲーム。

きなこ

出会った頃から今と変わってない!

その日をきっかけに、二人は毎日のように一緒に遊ぶようになりました。幼稚園から高校まで同じ学校へ通い、朝は一緒に登校して、学校が終わればどちらかの家に集合。ゲームをしたり、お菓子を食べたり、ときには何もせず同じ部屋で過ごしたり。特別な予定がなくても、気がつけばいつも隣にいるような関係になっていきました。

きなこ

昔は私がそらちゃんの家に起こしに行くこともあったよね。

そら

幼稚園の頃だけね。

きなこ

今は完全に逆になりました。

そら

きなこが夜更かしするようになったから。

きなこ

夜のほうがゲームに集中できるんだよ。

そら

その結果、朝起きられなくなってるけど。

きなこ

だから、そらちゃんが必要なのです。

そら

堂々と言わないで。

きなこ

私が寝坊しないように管理してくれる、頼れる幼なじみです。

そら

自分で起きられるようになって。

きなこ

そらちゃんが起こしてくれる朝も、私は好きだよ。

そら

……急にそういうこと言うの、ずるい。

きなこ

照れてる?

そら

照れてない。

きなこ

じゃあ明日もよろしくお願いします。

そら

結局それが目的?

今では、そらがきなこの家へ朝起こしに行くことも、冷蔵庫から飲み物を取ることも、きなこの家族と一緒にごはんを食べることも珍しくありません。幼なじみであり、親友であり、ときには姉妹のようでもある二人。言葉にしなくても相手の考えていることが分かるくらい、長い時間を一緒に過ごしてきました。もっとも、きなこの言い訳だけは、そらにも理解できないことがあるようです。

きなこ

これからも、ずっと隣にいてね。

そら

家が隣なんだから、嫌でも会うでしょ。

きなこ

そういう意味じゃないんだけどなあ。

そら

分かってるよ。

きなこ

じゃあ、明日の朝も起こしに来てくれる?

そら

今日は早く寝て。

きなこ

それとこれとは別のお話です。

そら

別じゃない。

家が隣だったことから始まった、きなことそらの関係。幼い頃に出会った二人は、これからも変わらず、ゲームをしたり、出かけたり、何でもない毎日を一緒に過ごしていきます。そんな二人の日常を、これから少しずつ紹介していきます。