昨日の日記では、朝起きられないきなこを、そらがカーテンを開けて起こしていました。そらがきなこの家にいることを、少し不思議に思った人もいるかもしれません。でも二人にとっては、朝にそらがきなこの家へ来るのも、一緒にごはんを食べるのも、ずっと前から続いているいつもの日常です。今回は、そんなきなことそらの関係について紹介します。
昨日の日記を見た人から、そらちゃんが普通に私の部屋にいるの不思議じゃない?って思われてそう。
確かに、説明してなかったね。
そらちゃんは、朝になると勝手に入ってきます。
人聞きが悪い。
そしてカーテンを開けて、布団をはがします。
起こしてって頼まれてるからでしょ。
そこまでしないと私が起きないみたいな言い方……。
起きないよね?
……たまには起きるよ。
たまにね。
でも、そらちゃんがうちに来るのは昔からだもんね。
家が隣だからね。
きなことそらの家は、昔から隣同士。二人が初めて出会ったのは、まだ幼い頃のことでした。家の前で遊んでいたきなこが、隣の家に住んでいるそらを見つけて声をかけたことが、二人の始まりです。
最初に声をかけたのは私だったよね。
うん。きなこが急に『一緒に遊ぼう』って来た。
そらちゃん、一人でいたから。
私は別に、一人でも平気だったけど。
でも結局、一緒に遊んでくれたじゃん。
きなこが断っても帰りそうになかったから。
そんなにしつこかった?
かなり。
覚えてないなあ。
都合の悪いことは覚えてないんだね。
それで、何して遊んだんだっけ?
きなこの家でゲーム。
出会った頃から今と変わってない!
その日をきっかけに、二人は毎日のように一緒に遊ぶようになりました。幼稚園から高校まで同じ学校へ通い、朝は一緒に登校して、学校が終わればどちらかの家に集合。ゲームをしたり、お菓子を食べたり、ときには何もせず同じ部屋で過ごしたり。特別な予定がなくても、気がつけばいつも隣にいるような関係になっていきました。
昔は私がそらちゃんの家に起こしに行くこともあったよね。
幼稚園の頃だけね。
今は完全に逆になりました。
きなこが夜更かしするようになったから。
夜のほうがゲームに集中できるんだよ。
その結果、朝起きられなくなってるけど。
だから、そらちゃんが必要なのです。
堂々と言わないで。
私が寝坊しないように管理してくれる、頼れる幼なじみです。
自分で起きられるようになって。
そらちゃんが起こしてくれる朝も、私は好きだよ。
……急にそういうこと言うの、ずるい。
照れてる?
照れてない。
じゃあ明日もよろしくお願いします。
結局それが目的?
今では、そらがきなこの家へ朝起こしに行くことも、冷蔵庫から飲み物を取ることも、きなこの家族と一緒にごはんを食べることも珍しくありません。幼なじみであり、親友であり、ときには姉妹のようでもある二人。言葉にしなくても相手の考えていることが分かるくらい、長い時間を一緒に過ごしてきました。もっとも、きなこの言い訳だけは、そらにも理解できないことがあるようです。
これからも、ずっと隣にいてね。
家が隣なんだから、嫌でも会うでしょ。
そういう意味じゃないんだけどなあ。
分かってるよ。
じゃあ、明日の朝も起こしに来てくれる?
今日は早く寝て。
それとこれとは別のお話です。
別じゃない。
家が隣だったことから始まった、きなことそらの関係。幼い頃に出会った二人は、これからも変わらず、ゲームをしたり、出かけたり、何でもない毎日を一緒に過ごしていきます。そんな二人の日常を、これから少しずつ紹介していきます。




