こんばんは、きなこです。
今日は、ふと思い立って本屋へ行ってきました。
探している本があったわけではありません。
新刊を確認したかったわけでもなくて、なんとなく、家の外を少し歩きたい気分でした。
ただ、いつもと同じ歩き方をすると、たぶん同じ棚へ行きます。
ゲーム。アニメ。それから歴史。
好きな棚は、場所までだいたい覚えています。
足が勝手に向かうくらいには、よく知っています。
そこで今日は、一つだけルールを決めました。
**いつもの好きな棚には、最初から行かない。**
……帰るまで行かない、とは言っていません。
そこまで厳しくすると、寄り道なのに少し窮屈なので。
本屋で、探すものを決めずに歩いてみる
料理の棚には、おいしそうな写真が並んでいました。
写真の棚では、表紙の光がきれいで足が止まりました。
科学の棚には、タイトルを読んだだけでは中身を想像できない本もあります。
旅行、エッセイ。
いつもなら通り過ぎてしまうところを、今日はゆっくり歩きました。
「何か面白い本を見つけなきゃ」と思うと、急に探し物になってしまいます。
今日は、表紙やタイトルを眺めて、
「……これ、ちょっと気になる」
と思ったら立ち止まるくらい。
そんなふうに歩いていると、そらちゃんから連絡が来ました。
まだ本屋?
うん。
何か探してるの?
……分からない。
?
今日は、分からないまま歩いてみてる。
そう。帰るとき教えてね。
はーい。
用事を聞かれると、少し説明が難しいです。
でも、特に用事がないまま本屋にいるのも、今日は居心地がよかったです。
インテリアの本で、少し長い立ち止まり
思ったより長くいたのは、建築やインテリアの棚でした。
設計の方法を知りたくなった、というわけではありません。
いろいろな人の部屋や暮らしを、写真で紹介している本。
それを眺めているうちに、少しずつ考え始めました。
「……ここで暮らしたら、どんな感じなんだろ」
窓のそばに置かれた椅子。
手を伸ばせば届きそうな本棚。
夜になったら、そこだけ明るくなりそうな小さなライト。
広さや家具の名前より、そこで何をして過ごすかが気になります。
この椅子なら、コーラを飲みながら本を読めそう。
この机なら、モニターを置いても手元が狭くならなさそう。
……ゲームの棚を避けてきたのに、考えることにはゲームが入ってきます。
それは仕方ありません。
私が暮らす部屋なので。
こんな部屋で過ごせたら

写真を見ながら想像したのは、すごく広くて豪華な家ではありませんでした。
少しコンパクトでも、その日の気分で座る場所を選べる部屋。
大きな窓のそばには、小さなスペースが欲しいです。
一人で本を読んだり、コーラを飲んだり。
何もせず、外を見ているだけでもよさそうです。
PCとモニターとゲーム機は、使いやすい場所にまとめたいです。
遊ぶ前にあれこれ動かさなくていいように。
部屋の色は、白とクリーム、それから自然な木の色。
ピンクは、小物やクッションに少しあるくらい。
夜は、強い天井の明かりより、デスクライトや間接照明で落ち着けたらいいなと思いました。
そして、一人で座る場所とは別に、少し大きめのソファも。
そらちゃんと一緒にアニメを見るなら、そっちがいいです。
隣に座って、気になった場面で少し話して。
続きが気になったら、そのままもう一話。
そこまで想像すると、部屋の写真を見ていたはずなのに、頭の中ではもう二人で過ごしていました。
そらちゃんの席も、あります
帰ってから、その話をそらちゃんにしました。
今日、部屋の写真が載ってる本を見てた。
それで長かったんだ。
窓のそばに、一人で座れる場所があるといいなって。
本を読む場所?
うん。コーラを飲む場所でもある。
コーラは今も飲んでるでしょ。
場所が変わると、気分も変わると思う。
なるほど。

あと、ゲームをする机と、大きめのソファ。
一人で使うには大きくない?
そらちゃんとアニメを見るから。
私の場所もあるんだ。
あるよ。そこは最初から。
……なら、座りやすいのがいい。
うん。それは大事。
実際に家具を選んだわけでも、模様替えを決めたわけでもありません。
今日は、こんな部屋があったらいいな、と話しただけ。
でも、そらちゃんが座り心地を気にしてくれたので、想像のソファが少しだけ具体的になりました。
インテリアが新しい趣味になったかどうかは、まだ分かりません。
ただ、私は部屋そのものを見ることより、
そこでどんな時間を過ごせるかを想像するのが好きなのかもしれない。
今日は、少しだけそう思いました。
好きなものを探しに行く本屋も楽しいけれど、何が好きか分からないまま歩いてみるのも、たまには悪くないのかもしれません。




